WHOも最近摂取量を25gまでと変更した砂糖!

その砂糖の危険に関して、お知らせします!

砂糖依存症の真実
Dr. Mercolaより

糖分は、適量であれば身体に必要な栄養です。炭水化物の一種であり、日常活動に必要なエネルギー源となります。全ての細胞に必要です。糖分は「熱」でもあります。過剰に消費すると健康に悪い影響を与えます。

糖分の摂り過ぎは、肥満、 糖尿病、 心臓への障害、発作、ガン細胞の発生、知能の低下、寿命の短縮につながります。

適量を保つことが重要です。「糖分を多く含む食品を控える」と聞くと簡単そうですが、何でも買えるこのご時世、なかなか難しいことです。エナジードリンク、 炭酸飲料、スナックバー、人工甘味料など、この話題では必ず登場する候補です。誰にでもすぐに手に入るものばかりです。

砂糖依存症の裏側

砂糖依存症の始まりは、「甘い物が食べたい」と感じたその時です。糖分は脳内でオピオイド(麻薬様物質)が産生されるきっかけとなります。オピオイドには痛みを抑える作用があり、違法ドラッグを摂取した時と同じ機序で産生されます。

研究者グループによると舌には2種類の受容体があります。これらは、人類の祖先が糖分の少ない食事を摂っていた時代に発達しました。年代が進んでも、人間の舌は甘い物を受け入れることができない状態でした。

このため、糖分は舌の受容体を激しく刺激します。甘い物を口にする度に脳から過剰な報酬信号が発生し自己制御機能が機能しなくなります。これが中毒へと進展する仕組みです。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校小児科医のRobert Lustig博士は著書の The Atlantic で次の様に述べています。

「脳には側坐核と言う快中枢があります。種の存続欠かせない部位です。糖分をはじめ、何らかの物質を過剰摂取すると、快楽の元となる物質によりドーパミンを放出する信号が側坐核に送られます。こうして、快楽物質をさらに摂取するようになるのです。問題は、ドーパミンを放出し続けると信号の効果が弱くなっていくことです。

同じ効果を得るためには、さらに多く快楽物質を摂取する必要があります。これが耐性です。快楽物質が足りないと禁断症が出ます。耐性と禁断症が中毒の正体です。

レプチンというホルモンも砂糖依存症に関係しています。レプチンは脂肪から蓄積したエネルギーの代謝を制御しています。舌に分布する味覚の受容体に働きかけ、 食べ物への欲求を調整します。

レプチンが足りない場合や、レプチン受容体に問題があると、食べ物への欲求が強くなり、多くの場合、糖分に対する欲求となるのです。

砂糖依存症 ?砂糖による76の弊害

糖分の摂りすぎは、身体に大きな弊害をもたらします。糖分が身体に与える弊害の数を数えると76にもなりました(間違いなくその数字です)。次の4つに分類されます。病気のリスク増加。栄養バランスの乱れ、栄養不足。 身体障害 。行動の変化。

栄養バランスの乱れ、栄養不足

1.体内のミネラルバランスが崩れる
2.クロム不足
3.カルシウム、マグネシウム、タンパク質の吸収が悪くなる
4.総コレステロール値、中性脂肪値、悪玉コレステロール値を上げる
5.善玉コレステロール値を下げる
6.ビタミンEの血中濃度を下げる
7.砂糖はデンプンと比較すると2-5倍の脂肪に変換される

行動の変化
8.アルコール同様の中毒性
9.アドレナリンの急上昇、多動、不安
10.小児の集中力低下、眠気、イライラ
11.小児の身体活動の低下
12.学習能力が低下し、学校の勉強について行けなくなり成績が落ちる
13.反社会的な行動が増える
14.情緒不安定
15.うつ
16.アルコール依存症

病気のリスク増加
17.ガン細胞に栄養を供給する
18.細胞死を促す
19.空腹時血糖値が上昇する
20.収縮期血圧の上昇
21.血小板粘着能の亢進
22.腎臓結石、胆石の形成
23.急激な糖分の吸収による過食
24.肥満
25.インスリン感受性の低下によりインスリンが増加、糖尿病に発展する
26.反応性低血糖
27.頭痛、偏頭痛
28.めまい
29.消化管の不調
30.食物アレルギー
31.慢性変性疾患
32.アテローム性動脈硬化症、心血管系疾患
33.白内障、近視
34.関節炎、喘息、多発性硬化症などの自己免疫疾患に発展
35.肺気腫の原因
36.骨粗鬆症の要因
37.虫垂炎、痔、静脈瘤の罹患
38.パーキンソン病(糖分の摂取量が多いと発症しやすい)
39.痛風、アルツハイマー病のリスク増加
40.唾液が酸性に傾く、虫歯、歯周病
41.歯肉炎
42.カンジダ菌 (イースト感染)の爆発的な増加
43.妊娠中毒症
44.小児の湿疹
45.注意欠陥多動性障害(ADHD)の症状を悪化させる
46.ポリオを発症するリスクの増加
47.てんかんの発作
48.肥満体の人の血圧上昇
49.集中治療中の過剰摂取は死亡のリスクがある

身体機能の障害
50.健康状態が正常な人における代謝異常
51.免疫機能の低下による感染症に感染するリスクが増加
52.体組織の柔軟性や機能の低下
53.視力の低下
54.早老
55.糖化の最終代謝産物の増加。タンパク質に糖の分子が付着し機能を低下させる
56.DNA構造の変異
57.点滴栄養補給中の患者において脳への酸素供給が絶たれる
58.タンパク質構造が変異し、そのタンパク質の体内での作用が変化する
59.コラーゲン構造の変異
60.肌の老化
61.身体の生理的恒常性の低下
62.酵素機能の低下
63.肝細胞の分裂が進み肝臓が肥大。肝脂肪の増加。
64.腎臓肥大による病変
65.膵臓機能の低下
66.体内水分量増加
67.尿の電解質組成への影響
68.副腎機能の低下
69.毛細血管の表面を損傷させる
70.腱の弾力性低下
71.δ波、α波、θ波など脳波を増幅させ、思考能力に影響を与える
72.ホルモンバランスの変調
73.フリーラジカルを増加させ酸化ストレスを起こす
74.不妊率の増加、胎児発育遅延のリスクが2倍以上
75.新生児の脱水症状
76.未熟児では、二酸化炭素の排出量に影響する

砂糖依存症を絶つには

心配はいりません。悪い習慣を絶つのに遅すぎることはありません。健康に害にならない安全な砂糖の摂り方をいくつかご紹介します。

第一の方法は 感情面への対処です。何かを食べたいという欲求は、大変な一日の終わりに、ストレスを和らげたり、気分を良くしたいという気持ちから起こっているものです。健康的な食事にするべきかどうか考える時、たいていの人は自分の感情を無視しがちです。

感情解放テクニック(EFT) をお勧めします。簡単にできて効果の高い心理的な指圧とも言えるテクニックで、食の欲求に隠された感情をコントロールするのに役立ちます。心理的なトラウマ、恐怖症の改善、心的外傷後ストレスの緩和、食の欲求を抑える、身体的な痛みや不快な症状を軽減させるとされています。

EFTによって、ダイエットや健康改善のための対策を始める際に気持ちをしっかりと整えることができます。興味のある方は是非、 こちらでEFTの基本をご覧ください(英語版のみ)。

砂糖の摂取を減らす別の方法は、毎日の砂糖の量を減らすことです。具体的には25g以下が良いでしょう。果物に含まれる糖分もこの中に含めてください。

また、 高フルクトース・コーンシロップ(HFCS)は絶対に食べてはいけません。とうもろこしから作られた甘味料で、私たちが飲んだり食べたりする食品の多くに含まれています。食品に含まれる量もさることながら、健康に対するリスクは、上述のとおり命を脅かすものばかりです。

自身の身体タイプにあったバランスの良い食事を摂る ことも非常に効果があります。さらに、繊維質が豊富な食品は糖分の吸収スピードを遅くし、 オメガ3脂肪酸の多い食品は糖分の多い食事の影響を和らげるのに必要です。糖分の多い食品を控え、新鮮な水で水分補給を忘れないようにしましょう。

最後に、毎日の運動、体内ビタミンD濃度を調整する、しっかり睡眠を取る、 ストレスをコントロールする、などにも注意して糖分の過剰摂取による影響をできるだけ少なくしましょう。運動は特にインスリン感受性を高めるストレスを和らげる、グレリン(食欲のホルモン)を抑える、代謝を促進する、骨を強くする、気分を高めるなどの効果があることが知られています。

甘い物を完全に無くすのは難しいことです。毎日食べていた人にとっては特にそうです。でも信じてください。糖分を減らすことで得られる身体の変化を感じたら、その価値がわかると思います。

あなたは砂糖をやめますか?
それとも〇〇やめますか?